梁甫吟

歩出斉城門            歩して斉の城門を出で

遥望蕩陰里            遥かに蕩陰の里を望む

里中有三墳            里中に三墳有り

累累正相似            累累として正に相似たり

問是誰家墓            問う 是れ誰が家の墓ぞ

田彊古冶子            田彊 古冶子

力能排南山            力は能く南山を排し

又能絶地紀            又た能く地紀を絶つ

一朝被讒言            一朝讒言を被り

二桃殺三士            二桃三士を殺す

誰能為此謀            誰か能く此の謀を為す

国相斉晏子            国相 斉の晏子なり

                            (里、似、子、紀、士、子で押韻)



内容はどこが三国志?ですが、名前だけはバッチリ出てきます。
隆中で耕作していたころ、諸葛亮が好んで歌っていたとされるのがこの梁甫吟です。ふるさと
を思い出しつつ歌っていたんでしょうか。泣かせますねぇ。
ものによってはこれを諸葛亮作とする本もありますが、それはいくらなんでもないでしょう(^^;)
ちなみにこれは春秋時代斉の宰相・晏嬰の逸話によります。

公孫接・田開彊・古冶子の三人の勇将を晏嬰は退けたいと思い、二つの桃を用意して「功績の
高い者から食べよ。」と言った。公孫接・田開彊が先に桃を取ると古冶子が「私に功績が無い
と言うのか。」となじった。公孫接・田開彊は自分の貪りを恥じて自殺し、古冶子も二人が死ん
で自分だけ生き残るわけにはいかないと自刎し、晏嬰の策略は成功した。(『史記』晏管列伝)

・・・・・命は、大切にしましょう。てか歴史に名を刻んでも、桃ってどうよ(ヒド)




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