PART2 謎の恩人

さて、演義では董卓の暗殺を失敗し逃げた曹操は運悪く捕まってしまいます。
ここで、日本人好み(?)のあの人登場です。陳宮、字を公台といい、当時中牟県の県令でし
た。陳宮は目の前に引っ立てられている人間に問います。「なぜ董卓に背いたのか」
これに対し曹操は「奴は国賊だ、俺はこれから郷里に帰って偽勅を天下に発し、兵を挙げて奴
を撃ち滅ぼすのだ」(今更ですが、私のこういうのは思い切り意訳です。参考程度にしてくださ
い^^;)これを聞いて陳宮は大感激。自ら縄目を解き、上座に座らせます。
「あなたこそ天下の義人、私はあなた様につき従います」こうして陳宮は県令の地位をおっぽり
出し、曹操とともに闇にまぎれてエスケープしてしまうのでした。
しかし、そんな二人に最大の試練が!
さて、どうなりますやら。
次回をお楽しみに。
(ああ、人選間違ったかも・・・・他の人がいつまでたっても出てこれない/涙)

さて、これは実際どうだったのでしょうか?
暗殺未遂か任官拒否か、とりあえず都から逃げた曹操。やはりWANTEDは出ていたようで、
中牟県に差し掛かったとき、亭長に怪しまれて県の役所に護送されるはめになりました。
しかし、町に曹操を見知った人がいて、その人が頼み込んでくれたおかげで難を逃れます。
以上が武帝紀の記述です。ちなみに中平6(189)年の出来事です。
それでは、この亭長、あるいは町の人は陳宮だったのか?
それが、どうやら違うようなのです。陳宮がはじめて曹操に随ったのは初平2(191)年、曹操
が東郡太守だった頃のことです。というわけで、曹操と陳宮の間にはなんの接点もないわけで
す。じゃあ亭長だったかもしれないじゃないか、という方は考えてみてください。陳宮が曹操の
もとに仕官したとき「おお、君はあのとき私を護送しようとしたな」位言うと思いませんか?
あの人材マニアが、まさか忘れはしないでしょうし(笑)

しかし、小説ではこのエピソードから、陳宮のあの悲しい最期までを鮮やかに描き出します。
陳宮が日本人好みといわれるゆえんを。







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