さてなんだかよく分からない設定のまま進んでいく雑劇・娶小喬ですが、分かった振りをして次
にいってしまいましょう(笑)何を隠そう私自身が理解出来ていないので、前回のおさらいは各自
こちらでお願いしますね〜(^^;)それではリスタート!!

(第二幕)
今回の自慢大会の主役(笑)は喬公その人です。呉候のところに大喬が嫁いでから役人たちが
自分を元老と呼んでくれるそうで。でも小喬はまだ相手が決まらない。今日は特にすることもな
いし、私邸でくつろいでいる―って、コレに出てくる人ってみんな何らかの理由で暇だよねぇ。で
もその暇の理由がそれぞれでそれゆえにまた微妙に切ない人なんかもいるわけで(;;)
とそうこうしているうちに野心家魯粛がやってきます。「周公瑾のため」っていうのがいかにも恩
着せがましくていいですね(笑)まぁここでは「よい井戸」「よいぞ」なんていうちょっとした小ネタが
あるんですが、まあそれは置いといて魯粛の名演技をとくと味わうとしましょう(^^;)                
魯「拙者が参上いたしましたのは他でもなく、『周瑜に頼まれ』お嬢様との縁組をお願いしに参
った次第であります」そうなんですか〜(笑)「いかがでしょうか?」喬公「周瑜殿は経綸(治国斉
民の方策、国家を治めととのえること)の才ありて文武両道に通じたお方とか。いづれ必ずや
出世されるでしょう。小喬を嫁がせることに異論はありません」でも今すぐにはやれない。周瑜
が官職を得てからですな。ともかく魯粛の目論みが通ったわけですね。喜び勇んで帰っていく
子敬さんでした。でもこの元老こと喬公、かなりの狸親父であります。「いずれ大いに出世して、
高き官位にありつかん。青年周瑜は只者ならず」とは、まさに青田買い以外の何者でもないわ
けで。さながら『奇貨居くべし』ですねぇ。喬氏春秋とか書いちゃいましょうか(笑)ところで周瑜
は魯粛を送り出したものの結構不安です。とりあえずこの気持ちを歌ってみましょう。     
周『たつき(生計)も思うにまかせないのに、行方も知らない苛立ちを背負うことになってしまっ
  た。うらぶれた路地で英雄は窮す』                                  
 『如何せん、運拙くて縁なきわが身。年若き連れ合い求むはいつの日か』          
貴様やはりそういう趣味だったのか!!(爆)
                                          
周瑜がやるかたなく座り込んでいると再び魯粛登場。図らずも目論みが上手くいったわけで、
これを早く知らせてやらなければ、というわけで周瑜の家にやってきました。「取り次ぐ者もおら
ぬ。勝手に入るぞ」って、つまり使用人がいないということですな。さっきの歌であまりにも切な
かったので削った『如何せん、赤貧洗う、このわが身、俗塵深く埋もれて、何の打つ手も策もな
し』という状況を如実に示していますね。そりゃ自分が食ってくだけでも精一杯だっていうのに
使用人を雇うなんぞ、いかにも世俗離れした伊集院伯爵家の方々じゃあるまいし、そんなこと
しませんよねぇ(笑)でもこれって本当にあの周郎なんですか〜?(ToT)             
でもとりあえず縁談はまとまったわけです。条件付ですが。魯粛によれば周瑜に「縁組の運が
備わっているから」だそうですが、魯兄、なんだよ縁組の運って(笑)周瑜はよほど嬉しかったよ
うで、道化役に言わせると『鼻の先に砂糖をまぶしたような顔』をしているそうです。甘い匂いに
ニヤニヤしているんでしょうか(笑)でもちょっと我にかえって周瑜君歌います。          
周『事のいきさつを聞いたが、どうもこの縁談棚ぼた式には成りがたいな』せこいぞ周瑜!! 
しかしここで弱気になられちゃ困るので、魯粛すかさずフォローに入ります。「貴殿が功名を手
にするのもそう遠いことではないぞ」と諭します。しかしどうも乗りが悪い周瑜。まだなにかとぐ
ずぐず言います。ついに「大丈夫だよ、叔父さん。叔父さんは文武両道の達人だし、押し出しも
立派。その上雑劇まで唱えるんだからきっと高い位につけるよ」と道化にまで諭されるハメに。
しかし周瑜目がけて叔父さん連発するこの道化、
   暗い夜道にはくれぐれも要注意(-_-メ)  
         
それから相変わらずグチャグチャ言う周瑜をなだめすかす魯粛とたまに道化が対話しつづけ
ます。「昔から貧窮したのはお前だけじゃないぞ」なんていうのはあまりにも切ないですが。まぁ
その後に貧乏からのし上がった過去の人物を挙げていくんですがね。でも「人にへこへこする
のは嫌」って、こういうときだけ本来の名家の血が疼くんでしょうか(苦笑)そのわりには「でも金
がないから結納の品をそろえられないよ」なんていうところが現実的で悲しいです。これに対し
て魯粛は三千斗の麦を進呈するからそれで結納をそろえればよしと言います。そしてやはり出
たぞ周瑜の必殺おべんちゃら攻撃(笑)                                 
周『義理に厚くて財には疎く、仁を行う兄貴の度量、広い世界にざらになし』だって。あ、もしか
してこの人乗せられやすい振りして全部自分の都合のいいほうにもっていってるのかな。まぁ
魯粛は周瑜が出世したら引き上げてもらおうっていう考えがミエミエなわけですが、それをおく
びにも出さない周瑜はやはりよほどの策士なんでしょうか。むぅ〜ん・・・・・としたらさすがとしか
言いようがないですねぇ。                                         
そうすると最後の『官位俸禄得たくても、運がなければ叶わない。貧窮富貴は天の采配』と言う
のもなんだかそれっぽく見えてきましたよ?(疑いすぎですかねぇ)でも、もし志が叶ったならば
『呉の国を、補佐して天下を平らげん』とか言ってますし。                      
  そして周瑜退場。やっぱりこの人もとりたててすることもない魯粛はひとまず私邸に戻ること
にします。でもどうやら本気で周瑜を買っているようで、絶対重職について、高位に上るだろう。
麦三千斗で小喬にも似合いの婚礼ができるな、なんて言ってます。つくづく人がいいです。まさ
か周瑜に上手く利用されてるとは思わないんだろうな(--;ちなみに道化ももちろん用はないの
で、光禄寺の門前に骨を吐き出しに行くそうです(笑)                        
                                                             
さてさて、もしかするとすごく策士な周瑜は、その目論見どおり貧乏脱出・出世街道大爆走とな
りますでしょうか?次回をお楽しみにっ!!                              
   

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